心の栄養
2021年04月12日
詩:道
何度も転んだ。
何度も何度も立ち上がった。
そのたびごとに地団駄(じだんだ)踏(ふ)んで
踏み固めてきた私の道は
あの山を越え
私はまだ見たこともない私に出会い
あの海に行き着き
人の悲しみの深さを知った
顔に当たる風の強さで感じるのだ
血のにじむ膝の痛みで感じるのだ
立ち上がり歩み出す私の一歩が
転ぶごとに力強く大きくなっていることを
あの悲しみから踏み出したその一歩が
この喜びへつながっていることを
私をつまずかせた石ころの中に
転んだ私の心の中に
私の明るい未来は潜んでいる
何度も何度も立ち上がり
大粒の涙をしみ込ませて
道が私の道になっていく
★藤川幸之助著『支える側が支えられ、生かされていく』(致知出版社)より。
今日も素晴らしい一日に感謝